企業型DCで退職金制度を最適化した事例

当初、勤続年数別の退職一時金制度を検討しましたが、議論を進める中で、退職金原資をどのように積み立てるかの議論となり、計画的に積み立てられる企業型確定拠出年金（企業型DC）がA社に適していると判断しました。

そこで、以下のような制度設計を提案しました：

• 会社負担の掛け金設定：役職クラスに応じて掛け金が上がる仕組みを導入。
• 従業員給与からも上乗せができる選択制DC導入：給与からの上乗せ積立も可能にし、従業員自身の柔軟な将来設計を支援。
• 役員退職金としても活用可能な設計：役員のリタイア後の資産形成も考慮した柔軟なプランニング。

さらに、退職金規程の整備や従業員向け説明会のサポートも行い、制度をスムーズに導入できる環境を整えました。

コントリビュート社会保険労務士法人は、以下のような幅広いサポートを提供しました。

１.掛け金の設計支援

会社の経営状況や従業員ニーズ、経営側（役員）でのニーズそれぞれの視点に基づき、最適な掛け金設定をアドバイスし制度設計。

２.退職金規程をはじめ就業規則関係の整備

企業型DCに合わせた退職金規程作成をサポート。合わせて企業型DCの導入に合わせて就業規則や賃金規程など、規程類の整備を実施。

３.従業員向け説明会の開催

企業型DCの制度の概要からメリット、導入の趣旨を分かりやすく説明し、従業員の理解と納得を得るサポート。
 

４.導入後の運用管理

企業型DC導入前後における従業員からの質問対応をサポート。また、企業型DC制度導入後の日々の運用管理面もサポート。

企業型DCによる退職金制度の導入後、A社では以下のような成果を実現しました。

• 従業員の信頼向上：特に既にiDeCoに加入しているような金融リテラシーが高い若手社員から高い評価が得られました。
• 退職金制度の透明性向上：従来は退職金制度が明文化されていなかったため、今回の企業型DC制度の導入により従業員全体の満足度がアップ。
• コスト効率の改善：企業型DCでは、その掛け金の全額が損金算入できるため、運用コスト効率が改善。
• 役員・従業員双方の満足：企業型DCでは役員の退職金準備も可能なため、会社全体でのメリットが評価された。

コントリビュート社会保険労務士法人では、退職金制度の設計に悩む企業に対して、柔軟かつ手厚いサポートを提供しています。

本事例のように、企業型DCを活用した退職金制度を通じて、従業員の信頼と満足度を高めながら、経営上のコストメリットも実現可能です。

退職金制度の見直しや新規導入を検討している企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。